以前は醤油問屋「五福」が営まれてきた土地に建つ物件を福岡市社会福祉協議会が譲り受け、地域のために活用してほしいという想いを受け継ぎ、地域の福祉拠点としてオープンしました。
近年、家族や社会とのつながりがない方や身寄りがない方の増加、認知症や障がいのある人の生活問題、子どもや子育て世帯の孤立など、地域には様々な社会課題が生じています。このような現状を踏まえ、五福の家のビジョンとして“誰一人取り残さない包摂的な地域共生社会の実現”を掲げ、制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがいを地域とともに創っていく“地域共生社会”を目指します。
また、受け継いだ建物の名称「五福」をキーワードとし、「交流・ふれあい」「生きがい」「多様性の尊重」「おたがいさまの関係」「安心した暮らし」の5つをテーマとした福祉の拠点施設を目指します。5つのテーマを踏まえ、高齢者の孤独・孤立問題、身寄り問題、子ども・若者問題などの解決を図るため、関係する複数の事業所や団体が活用し、多様な事業を行なうことで、複合的な地域共生型の福祉拠点とします。
■ビジョン
具体的な内容として、以下のような取り組みを実施します。
●みんなの集いの場
地域カフェ、講座・教室、レンタルスペース等
●福祉関係団体などの事務所
介護などの福祉関係団体等の事務所として貸出し
●自立援助ホーム【名称】TIES(タイズ)
社会的な養護を必要とする若者の生活の場
●地域の防災倉庫
地域防災の備えとして消耗品などを保管・備蓄
●みんなの畑
地域の方々が野菜等を育て、収穫する体験の場
【問い合わせ】
福岡市社会福祉協議会 事業開発課
電話:092-720-5356