「デジタル時代の医療サービスが実現されるまち」の施策として、福岡市医師会と連携してオンライン診療の実証事業を実施しました。
オンライン診療の実証事業
- 実証事業では、市内医療機関において、ICTを活用したオンライン診療(「オンライン問診」「オンラインモニタリング」「オンライン診察」の3つの機能で構成)を導入し、患者が、かかりつけ医に自身の状態を適切に伝え相談しやすく、また、かかりつけ医が、患者の状態変化に気づき、早期の適切な治療や療養につながることを検証しました。
- その結果、2018年度診療報酬改定では、医学管理目的でのオンライン診療に関する評価として「オンライン診療料」「オンライン医学管理料」「オンライン在宅管理料」などが新設され、最低6カ月以上、継続的かつ計画的に医学管理を行っている患者に対して、オンライン診療の併用が認められることとなりました。
- 今後は、遠隔服薬指導とも合わせて、地域医療機関の「かかりつけ医」としての機能が強化され、市民の皆様の健康を支え、重症化を予防し、治療から脱落することなく継続的にケアできるようになることで、住み慣れた場所で安心して暮らせるまちを目指していきます。
オンライン問診について
- 待合室や自宅などで、受診前に、スマートフォンなどを使って、患者ごとに設定されたオンライン問診を回答することにより、受診の目的や現在の状態を医師に伝えます。
- 回答の結果は、リアルタイムで医師に共有されます。患者の過去からの変化や現在の状態を事前に把握することで、医師は、患者に寄り添った、適切な治療方法を検討し相談することができます。
- 実際に導入した医療機関からは、「オンライン問診により、事前に網羅的に患者の状態をチェックすることで、わずかな変化に気がつき、治療に役立てることができた」といった声が寄せられています。
オンラインモニタリング
スマートフォンなどを使い、患者が血圧や体温等を毎日入力し、医師は入力された記録を項目ごとに確認することができます。毎日入力することにより、患者自身の意識の向上につながり、また、医師も状態変化を早期に発見することができ、よりきめ細やかな経過観察ができるようになります。
オンライン診察について
スマートフォンなどを使って、ビデオ通話により診察をうけることができます。これにより、様々な事情で通院が困難な方や、治療から脱落しがちな方においても、かかりつけ医とつながり、安心して治療や療養を続けることができることを目指していきます。
推進体制
ICTを活用した「かかりつけ医」機能強化事業ワーキンググループ
構成メンバー
- ・福岡市医師会
- ・福岡市
- ・医療法人社団鉄祐会(事務局)
協力会社
- 株式会社インテグリティ・ヘルスケア
オブザーバー
- 九州厚生局